数珠は葬儀に参列する際に必要な持ち物です。いざ買おうとした時、様々な色や形があり、どれを買おうか迷ってしまいます。宗派によって違いがあるので、自分の宗派にあったものも用意すると良いでしょう。浄土宗では二連の輪違いのものを使います。
2つの念珠を組み合わせた構成になっていて、金属製の二連の輪に房がついているのが特徴です。真言宗の念珠は、表裏2本ずつの房が付いています。親玉から数えて7個目と21個目に四天という小さい玉がついているのも特徴です。
日蓮宗のものは2個の親玉に房がついていますが、片方には2本、もう片方には3本ついているのが特徴です。臨済宗と曹洞宗の念珠は、よく似ていて曹洞宗だけの特徴としては、念珠に金属の輪が通っています。どの宗派でも利用できる略式念珠は基本的に片手用の一連タイプで、各宗派の本式の数珠に比べて小さいものがほとんどです。
玉の色は黒ですが数は特に決まりはなく、20〜40個程度のようです。数珠は基本的には葬儀中はずっと出しておきます。焼香のときにカバンから取り出すのは正しい作法とはいえません。座って読経などを聞いているときには、左手首にかけ、焼香など歩く必要があるときには、房を下にして左手で持ちます。
左手で持つのは、左手が仏の清浄な世界を、右手が我々の世界を指しているからです。焼香の際には各宗派によって持ち方が変わりますが、基本的には合掌し、親指と人差し指の間にかけます。きちんとマナーを守りながら故人とお別れしたいですね。