最近では、家族や近親者のみで行う「家族葬」と呼ばれる形式が広く採用されるようになりました。ごく限られた親族のみで葬儀から火葬までを行うため「密葬」と同義に捉えられていることも多いのですが、その大きな違いは、本葬をおこなうかどうかです。
また葬儀社によっては、通夜を行わない「一日葬」や、通夜・告別式のない「火葬式」など、その種類もさまざまあり、遺族や故人の意思を尊重した葬儀を行うことが可能となっています。参列者の数が少ないと考えられる場合は、近親者のみの家族葬が向いているといえるでしょう。
また、参列者に気を配る必要がないため、ゆっくりと落ち着いて故人とのお別れができます。一般的な場合は、仕事関係や、ご近所の方、遠い親族などへの気配りが必要となりますが、近親者のみで行うことで、故人に対する気持ちを深めることができるのは、家族葬ならではないでしょうか。
最近は葬儀は従来の一般葬に成り代わり家族葬というスタイルで行う人々が徐々に増えてきています。このスタイルのお葬式を行う場合のメリットは近親者以外の参加者がいないため、余計な神経を使わずしてお通夜や告別式ができることです。
また会場では一般葬の場合は会場の入り口に名前が掲載されますが、このスタイルのお葬式ではこの名前が掲載されない場合が多くなってます。しかし同時にこのスタイルのお葬式では気を付けなければならないことも発生します。
気を付けることの1つは近所への対応となります。近所の人と故人が仲良しにしている場合、一般葬ではお葬式の会場に近所の人が参加して最期のお別れをすることができますが、家族葬だとそれができません。その場合はもしかしたらその仲良くしていた近所の人が、何人も次から次へと故人の家または喪主の家に直接訪問してお線香をあげさせてみたいなことを言われかねません。
そのあたりの対応をいかにするかが問われます。